公募展

課題発表

第32回 全国公募千字文大会 課題発表

毛筆〈規定〉

  課題 意味
幼・小学校1年
小学校2年
小学校3年 二京
小学校4年 九州
小学校5年 四大五常 宇宙は地水火風の四つより成り、
人は仁義礼智信の五つの道より成る
小学校6年 用軍最精 軍略に優れた名将で巧みに軍隊を指揮した
中学校 金生麗水 黄金は麗水(浙江省麗江)で採れ
高校漢字半紙 漆書壁経 竹簡に漆黒の黒で書いた文字や
また孔子の旧宅から出てきた古文の経典もある
一般漢字半紙 勒碑刻銘 石にその勲功を刻んで後世まで伝えた
高校新和様半紙 國を治めるものは努めて農業を盛んにすることが大切である
一般新和様半紙 宴席に天下の諸侯を招き琴や笛による和楽の会をひらいた
一般一字書
高校漢字条幅 景行維賢
克念作聖
徳建名立
良い行いをする人は賢人であり
よく聖人にならって修養すると
その人も自然に聖人になれる
世のために徳を施せばその名も自然に世に広まって
一般漢字条幅 心動神疲
守真志満
逐物意移
堅持雅操
心が動揺している時は精神は疲れる
人道の誠を守っていれば心は満たされ
物欲に走るものは心は不安定である
節操を正しく持っていれば
高校新和様条幅 夏の始祖禹は九つの國を巡察してそれらの國をことごとく治めた
一般新和様条幅 春秋時代の晋と楚は互いに競いあい覇者となり諸侯を制した

毛筆〈随意〉

高校・一般
千字文の語句(規定課題を除く)、半紙又は条幅半切をタテに使用。

※ 一人何点出品してもよい。

※ 半紙・条幅とも縦書きとし横に使用した場合は規定違反となり出品不可。但し、全臨の和綴じ作品に限り半紙横書きも可。

※ 一字書は半紙のみ出品可。

毛筆〈全臨課題〉

高校・一般
半紙に千字文を全臨し体裁よくとじて出品すること。

※ 半紙一枚におさめる字数は自由。
条幅に全臨した場合は、条幅の随意作品として出品すること。
作品が二枚以上になる場合は、 一枚ごとに条幅出品料がかかりますのでご注意下さい。

※ 全臨した和綴じ作品が2冊以上に及ぶ場合は、内1冊に出品券を貼付すること。出品料は全臨1点分となります。

※ 半紙以外の作品は規定違反となります。

※ 全臨の和綴じ作品に限り半紙横書きも可。

硬筆

  課題 意味
幼・小学校1年 みんななかよく
小学校2年 きれいな空気すんだ水
小学校3年 始制文字 鳥の足あとを見て文字を作る
小学校4年 右通広内 左右に見える大きな宮殿
小学校5年 守真志満 何事も真心をもって事にあたる
小学校6年 形端表正 良い心はしぜんに美しい形に表れる
中学校 克念作聖 修養をつんで立派な人になるように努める
高校 鳴鳳在樹
白駒食場
化被草木
頼及萬方
蓋此身髪
四大五常
恭惟鞠養
豈敢毀傷
女慕貞絜
男効才良
知過必改
得能莫忘
聖君の徳を慕い国は平和になり
平和の瑞兆の鳳凰は樹の上で鳴き
白馬は野原で草を食べる
天子の徳は人民はもとより動物や草木にまで及び
幸いはその国ばかりでなく周りの国々まで及ぶ
いろいろ考えてみるとこの身体全体は我が父母から受け
宇宙は地水火風の四つより成り、
人は仁義礼智信の五つの道より成る
謹んで常に父母が養い育ててくれた大恩を思えば
自分の身体とはいえどうして傷つけることができようか
女は貞操潔白をむねとして
男は才能を磨き良善の道を見習う
人は過ちを知ったら必ずすぐに改め
人の修める道がわかったならば必ず忘れるな
一般 存以甘棠
去而益詠
樂殊貴賤
禮別尊卑
上和下睦
夫唱婦随
外受傅訓
入奉母儀
諸姑伯叔
猶子比児
孔懐兄弟
同氣連枝
交友投分
切磨箴規
仁慈隠惻
造次弗離
節義廉退
顚沛匪虧
性静情逸
心動神疲
守真志満
逐物意移
周の召公生存中には人々は甘棠を伐らなかった
召公が死後も召公をしのんで甘棠を歌に詠んだりした
昔は身分の違いによって音楽も異なり
それぞれ違った音楽を奏した
日常の礼儀作法も身分によって厳密な区分があった
上に立つ者の心が和であれば下の者は仲良く平和となり
家の中では夫が指導し妻がこれに随えば家内は平和である
外に出ては先生の教えを受け
家の中では母を手本とする
家には多くのおじおば姑甥姪の親族がおり
兄弟の子も我が子と同じように愛育する
兄弟は互いに深く思いやる
父母の同じ精気を受けた兄弟は
同じ根から生まれた枝である
友との交わりでは真心を捧げ合い
工人が熱心に石を磨くように
自らの人格も常に向上するように努める
慈しみや思いやりの深い心を持つよう心がけ
少しの間も頭から離さぬように常に心がける
節操も行いも清く謙虚に
つまづき倒れる時でさえも
前句の言葉を忘れることがないように
人の性質が落ち着いている時は心もおだやかであり
心が動揺している時は精神は疲れる
人道の誠を守っていれば心は満たされ
物欲に走るものは心は不安定である

硬筆〈随意〉

一般のみ
千字文の語句(規定課題は除く)、 書体・書風など表現は自由。(B4判縦横自由)

※ 一人何点出品してもよいが、作品は用紙一枚にまとめること。

篆刻〈規定〉

一般
仁慈隠測
半紙の二分の一に体裁よく押印すること。(大きさは4㎝角以内)

篆刻〈随意〉

一般のみ
千字文の語句(規定課題は除く)、 大きさ、 顆数は自由。
半紙に体裁よく押印すること。