卒業生の声
伊東市立東小学校書道科講師、職場での筆耕担当
田畑 好美さん(平成14年度書道芸術研究科卒業生)
この学校を選んだきっかけ
小学校5年生の時に書道を始め、高校卒業まで実家近くの書道塾に通いました。看板店を営む実家は、祖父母は油絵が趣味、兄は似顔絵画家、親戚も絵や手工芸が好きで、たびたび家族で展覧会を開くというような環境に育ちました。高校3年生のとき、書道教諭だった担任の先生の勧めで日本書道藝術専門学校への入学を決めました。
現在の仕事について
日本書道藝術専門学校の校長先生に声をかけていただいて、伊東市の小学校で週1日、1・2年生の書道科の講師をしています。教えるのは緊張しますが、子ども達が興味を持って書いてくれるので楽しいです。講師のほかに地元ホテルで宛名書きや看板書きの仕事もしているのですが、母校に頼ってもらえるのは嬉しいし、私も成長できるので、やってよかったと思います。
これから入学を考えている後輩へメッセージ
書道が好きなら、やってみていいと思います。私は入学するまで楷書しか書いたことがなかったので、いろいろな書体を書くために昔の字を覚えるのが大変でした。でもクラスが12人という少人数だったので、先生によく教えてもらえたと思います。学校では友達もいるし一日中書いていられるし、毎日楽しかったです。私はもともと職人っぽい仕事に就きたかったので、この道でよかったと思います。学んだことを生かすか生かさないかは自分次第。自由に進路を決めてほしいです。
伊東市立南小学校書道科講師・母校(静岡県立伊東高校城ヶ崎分校)で後輩を指導
内田 友梨さん(平成17年度書道芸術研究科卒業)
芸専への入学を決めたきっかけ
私にとってはぴったりの条件だった。地元で書道を学べることが私のベストだった為。また、書道を勉強してその後自分がどうしたいのか、何をやりたいのかが決まっていた為。
講師として教壇に立ってみて
- 高校
- 最初の1年目はとにかく必死だった。生徒の反応に敏感になり、授業の進め方を色々と試行錯誤した。
- 小学校
- 小学生は反応が良いのでそこは安心。あとはいかに分かりやすく伝えられるかがポイントであり、自分が何でもなく出来ることが小学生には大変難しいことだということを毎回の授業で感じている。
指導する際に一番気をつけていること
相手(生徒)に書道を楽しいと思ってもらえるような授業内容にしている。筆で書く事を“めんどくさい”と思わない内容の授業計画を立て、その年の生徒達の雰囲気に合わせてやり方を変えている。
これからの抱負
この経験を存分に活かし、これからの人生でできるだけたくさん書に携わっていけるような生活にしたい。自分自身の次の目標は書道教室を開くこと。
これから芸専への入学を考えている後輩に一言
こんなに恵まれた環境の中で学べるなんて贅沢。ここでの学校生活の中で多くの経験をしておいた方が良い。実際私の指導者としての原点は芸専での放課後子ども教室で教えたこと。ここでの経験は今の私にとって“自信”に繋がっている。
長泉町立南小学校書道科講師
新井 清光さん
芸専への入学を決めたきっかけ
小さい頃から通っていた書道塾の先生に勧められてこの学校を知りました。昔からずっとやっていた書道を今後に活かせればと思い、また自分の知識や技術の向上の為、入学を決めました。
小学生を指導する際に気をつけていること
過去に高校の書道講師をしていたこともあるのですが、小学校ではその時よりも更に基礎を大事にするようにしています。間違ったことを身に付させてしまわないように、子ども達を指導する為に自分も勉強しなければいけない。書道科の講師を始めて自分の勉強にもなっています。
本校へ入学を考えている後輩へひとこと
とにかく楽しんでほしい。勉強は授業でしっかり教えてもらえる。なので遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は勉強する、楽しい学校生活を送ってもらいたいと思います。在学中はとにかく楽しかった!!