子どもの書道教育への取り組み

放課後子どもプラン

「放課後子どもプラン」は、地域社会の中で、放課後や週末等に子どもたちが安全で安心して、健やかに育まれるよう、文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と厚生労働省の「放課後児童健全育成事業」を一体的あるいは連携して実施するものです。

具体的には、放課後や週末等の子どもたちの適切な遊びや生活の場を確保したり、小学校の余裕教室などを活用して、地域の方々の参画を得ながら、学習やスポーツ・文化活動、地域住民との交流活動などの取組を実施します。

学校法人日本書道藝術専門学校では、この「放課後子どもプラン」の前身となった「地域子ども教室推進事業」に賛同し、平成17年より平成23年の7年間にわたり「子ども書道教室」を開講しました。

平成22年度予算
252,000円
平成23年度予算
252,000円

これまでの子ども書道教室の様子

平成17年5月より始まった子ども書道教室は、初回から65名(登録数は95名)の参加者を得て、教室に入りきれないほどの大盛況となった。

現在、子ども達が全員集まってから書道に入れるよう、前半一時間を遊びの時間とし、ドッヂボール、かくれんぼ、花いちもんめ、大縄跳び、バドミントン、雨の日には本校大教室にてハンカチ落としなどをしている。

平成17年、平成18年には夏休み中に陶芸教室を実施。陶芸やイラストを描くことによって、立体的な美しさ、触感的な造形美術表現を学ぶことができ、またイラストは筆で描くことにより、更に線の立体表現や強弱を学ぶこともできる。また、子ども達の興味のあることを通して、子どもの夢を育み、情操教育にも資することができた。

子ども達は、自由に思い切りいきいきと遊んだ後、書をかくことで、生命感あふれる字を書いている。

初めて参加する子ども達には、「一」「二」などの漢数字から学んでもらい、その後で昨年から参加した子ども達とカタカナや「千」「空」などの漢字を学んでいる。書道を終えた子ども達は、五時まで校庭で指導の本校学生と遊んでいる。

はじめは落ち着きのなかった子ども達も、書道を始めてから落ち着きはじめ、姿勢も良くなり、保護者からは「字がきれいになってきた」「漢字に興味を持ってきた」「書き順を憶えられる」等の喜びの声を頂いている。

この子ども書道教室が契機となり、伊東市は平成18年より、全国初の書道教育特区として認定された。現在静岡県下では14の小学校で書道科書道の授業が行われており、小学校1、2年生が筆をとり書道の勉強をしています。